日本を取り巻くデフレ不況から労働環境が悪化し、精神病にかかる人数は増加の一途を辿っています。
精神病自体は特に最近始まったことではなく、近頃はあまり耳にしなくなりましたが、かつてはよく春過ぎから「五月病」という精神的な症状になる人が多くありました。
昔は「五月病」自体、時が経てば自然に治るものとされていましたが、昨今は「五月病」から「うつ病」につながってしまう人も少なくないそうです。
今回の投稿では「五月病」から「うつ病」につなげないために出来ることをご紹介します。
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■五月病ってなに?
五月病の定義をWikipediaで調べると
五月病(ごがつびょう)とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称である。
とでてきます。
そもそも最近「五月病」という言葉を聞かなくなりましたよね。これは春先の「五月病」がなくなったわけではなくて、今の日本を取り巻く労働環境では春に限らず新しい環境に異動になる労働者が増えており、年がら年中「五月病」がおこっているからに他なりません。代わりに聞こえてくる言葉として「適応障害」などというキーワードが増えてきていますね。
そうです。時代は変わっても人間の性質は大きく変わるものではありません。「五月病」は「適応障害」と名を変えて増えているのです。
■仕事が一年を通じて一定のリズムではないので
かつてのように春に新入社員が入ってきたり定期人事異動があったりした時代には一年の業務にもリズムが有りました。ですので4月に移動になり「頑張ろう」とテンションが高くなり続けている状態から暦上の五月の大型連休でテンションが途切れると、連休明けにふと我に返り環境と自分自身のギャップに気づくわけです。そこで精神的に不安定になる事こそが「五月病」というものでした。
今までは春を基準に一年の業務リズムが決まっていたので新しい環境に適応出来ない時期が五月〜夏前と決まっていたのです。そしてその時期には自然とチームの意識の向き先が異動してきた人のフォローなどにまわるので「職場に適応」するのは時間が経てば解決したのです。
ただ、最近は春を基準に一年間の業務のリズムが一定ではありません。仕事もプロジェクトと呼ばれる単位で回している職場もあろうかと思います。当然プロジェクトの始まりと終わりには人事異動が伴います。長期プロジェクトならまだしも短期のプロジェクトを立て続けにこなすとなると、それだけ適応しないといけない環境が増えることになります。
当然「適応障害」(五月病)も増える事になります。
■「適応障害」を「うつ」に繋げないために
前述の通り、昔からの「五月病」の解決策はチームが新人をフォローする場をもち、時間をかけてその人を適応させたことでした。
ただ、今の時代の職場環境でそれを実現するのははなかなか難しいことかと思います。会社に、チームに解決策を求めるのではなくて「自己防衛」する方向で考えていくべきでしょう。
解決策としては
- プロジェクトの終わりに自分のした事を棚卸しする
- 配属された新しいプロジェクトの環境を確認する。
- 新旧プロジェクトのギャップを認識する。
- 可能なら新旧プロジェクト間に一週間程度のリフレッシュ休暇を取る。
事をオススメします。
自分の体が自然に環境に適応するのをダラダラと待つのではなくて、環境適応の工夫に務めましょう。ポイントは「環境の違いの認知」と「気持ちのリセット」です。
環境に適応する時間がないまま「適応障害」が続くと「うつ」の発症につながります。そうならない為にもセルフケア出来るような行動を心がけましょう。
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