まいど、おおきに!Sebです。
今回のテーマ。皆さんも悩ましいところじゃないですか?
ロードバイクのホイールをネットで買うかショップで買うか総合的に見てどちらがよいのか、本投稿で徹底検証してみたいと思います。
ネット通販が当たり前のこの時代。現代のローディーの皆さんが一度は通った道だと思うんですが、「これからロードバイクを初めよう」とか「ロードバイク初めてしばらくしたんだけどそろそろホイール変えたくね?」とか考えている方々にとって今回の投稿は一つの考え方となると思いますので、是非参考にしてみて下さい。
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■イマドキのローディーさんはホイールをどこで買うの?
今回の話題は今ワタシがまさに頭を悩ませてることです。
趣味のロードバイクのホイールを取り急ぎ交換しないといけない事になりまして近々購入しないといけないんですが、みなさん御存知の通りそれなりのロードバイクのホイールって結構高いんですよね〜。
ホイールをどこで入手してどうセットアップするかをぱっと考えたところ
- お店で買って取り付け作業もしてもらう。
- ネットで買って組立・取付は自分で。
のどちらかです。
イマドキのローディーさんはどうしてるのか気になって調べてみたんですが、Google先生の回答では「ショップ派」、「ネット派」共にどちらもまんべんなくおられるようです。
「出先でパンク修理出来る技術があるなら、ネットで買って自分で組み上げられるっショ。」とか、「ホイールの性能をフルに活かすには専門家にやってもらうべき」とか色々ご意見がでています。
ここではGoogle先生と相談しつつ自分なりに考えてみた結論を出してみましたので、以下に説明したいと思います。
「ショップ派」「ネット派」双方色々言い分があると思いますが、先立つものは「お金」ですのでまずはお金の比較からしてみましょう。
■まずはお値段を見比べてみましょう。
という事で具体的に「ショップ」と「ネット」でいくら違うのか具体的な例を上げて比べてみます。(2017年6月17日時点の情報です。)
前提条件
条件としては、
ホイール:Fulcrum Racing Zero(定価税抜:115,500円/前後セット)
チューブ:Panaracer R-Air 48mm(定価税抜:1,630円/本)
タイヤ :Vittoria corsa competition(定価税抜:7,020円/本)
としています。レースに出場する人向けのスペックになっていますが、あくまでも一例として見て下さい。
ショップでのお値段
まずショップのお値段です。(私が利用しているショップのお値段で、基本的に定価の10%引きとなっています。一つの目安とお考え下さい。ちなみに私は車体をショップで買っているため実際のところ工賃は無料になります。)
合計金額(税込み)137,504円
ホイール:112,266円
チューブ: 3,168円
タイヤ : 13,646円
工賃 : 8,424円
※工賃に含むもの、タイヤ装着、ホイール乗せ換え、ホイールセンター調整、ホイールふれ取り、ベアリング調整、ホイール玉当たり調整、グリスアップ等
ネットでのお値段
次にネットでのお値段です。組立・取付は自分で行う前提です。(Wiggle等ネットショップでの最安値)
合計金額(税込み)102,579円
ホイール: 85,000円
チューブ: 2,900円
タイヤ : 9,618円
組立工具: 5,061円
工賃 : 0円
※組立工具はスプロケット外し工具、フリーホイール外し工具、グリスです。
※組立・取付作業についてはタイヤ装着、ホイール乗せ換えのみの前提です。ホイールセンター調整、ホイールふれ取り、ベアリング調整、については専用工具が別途必要になるため考慮していません。
差額(税込み) 34,925円
という事で約3.5万円くらいの差が出てしまいました。(なかなか大きいですね〜。)
今回はハイエンドアルミホイールの定番Fulcrum Racing Zeroを例に取ってみましたが、ここを目安と考えて、これより高いカーボンホイールならネットの値引額も多くなるので5〜6万円、逆にミドルグレードアルミなら2〜3万円の差額になると思って下さい。
「安いのが正義!」と思われる方はネット購入が正解ですね。
ただ、お金の安さだけで片付かないのがロードバイクの世界の難しいところ。安くなって犠牲になることが必ずでてきます。逆にしっかりとお金を出すことでどういうメリットがあるのか、お金に変えられない所を考えてみましょう。
■お金に変えられない所ってどんなところ?
お金に変えられないところは3点あると思います。
- 性能が出るよう専門的な調整をやってもらえること
- 不良品かどうかの見極めをしてもらえること
- 後々のメンテの際にちゃんと対応してもらえること
1.専門的な調整
上記の例のようにショップとネットでは約3.5万円の差が出たわけですが、単純にお金だけ見るとネット購入に軍配が上がります。ショップの良いところは専門的な各種調整をやって頂けるところだと思います。
ホイールのセンター調整やふれ取り、ベアリング調整などは専用工具や機材が必要です。本格的なロードバイク屋さんならそれらの専用工具や機材がお店に完備されています。これらの工具は素人が揃えようとするとロードバイクがもう一台購入できるくらいのお金がかかるので個人で持っておくのは現実的ではありません。
専門的な各種調整がなくても勿論走るんですが、それがそのパーツの本当の性能かどうかの保証がありません。ショップで購入すれば性能がちゃんとでるよう担保が取れることになります。
2.不良品の見極め
普通、本格的なロードバイク屋さんなら注文したパーツが届くとそれがちゃんとしたものかどうか点検してくれます。そして不具合があれば返品・交換などディーラーさんとの調整もショップ側でやって頂けます。
ネット通販で注文した場合、到着したパーツが本当にきちんとしたものかどうかは自分で判断しなければいけません。明らかに壊れていれば別ですが手元のパーツのバランスが狂ってたり、歪んでたりというのはなかなか素人にはわからないと思います。
ロードバイクのパーツは海外製品が多く、いわゆる日本品質(ジャパンクオリティ)が期待できません。極端に言うとネット通販のメリットは「安さ」と「自宅に届けてくれる」ところだけなので不良品が来たらお手上げなのです。
3.後々のメンテ
ネット通販の安さのカラクリは出来上がった製品を海外から日本のディーラーを通さずに直接並行輸入してくるところにあります。
なので「注文受けて届けたら終わり」の売り切りの場合がほとんどでアフターフォローがありません。
例えばホイールなんかでいうと「ベアリングが消耗してきたので交換したい、その部品だけ届けて欲しい。」というお願いは聞いてもらえません。
ショップで購入すれば国内ディーラーとの付き合いがありますので(ショップとディーラーの契約にもよりますが)、スポーク一本から取り寄せすることが可能です。なのでちょっと不具合が出ても大枚叩く必要なくショップでなんとかしてもらえます。
そもそもホイールは可動部品です。動くものにはオーバーホールする部品、消耗していく部品が存在します。購入当初の品質を維持するには何千キロか走行した後に定期メンテが必要なのです。
何百円のモノなら使い捨てでも良いですがホイールはかなり高価なので長く使いたいですよね。すなわちメンテは必須なのです。
■結論として、どっち?
結論としてホイールは少々高くてもショップで買うべきだと思います。
よっぽどメンテ工具が揃っていて技術がしっかりしていて作業時間も気にならないというセミプロの方なら良いでしょうが、ホイールは長く使うものなので趣味でロードバイクに乗っているとか乗り始めたばかりとかの人はお金を払っても専門家にやってもらったほうが良いと思います。
ロードバイクに乗る者として最低限のパンク修理とか、ホイール乗せ換えの技術は必要だと思いますが、走行のパフォーマンスに影響する細かい調整は専門家しかわかりません。
例えば私なら出先でパンクした場合、自分で修理してひとまず乗って帰りますが、後日安全のためにホイールは大丈夫かタイヤが大きく狂っていないか等々ショップに点検してもらうようにするでしょう。
走行に直接関係無いサイコンとかライトとかならネットで最安品を手に入れれば良いですが、走行に関係する部品は極論にいうと命にかかわるところですからお金の多寡で判断すべきではないと思うのです。
「ショップ」か「ネット」か最終的には個人判断ですが、私はショップを強くオススメします。
以上、ご参考になりましたでしょうか。
またこのテの投稿をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
おおきに!
追記(6/18):本投稿にご意見・コメントありがとうございます。私の言葉足らずでいろいろ誤解されている方もおられるようですので補足記事を投稿しました。
→補足記事はこちら
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